住環境改善事業


住まい環境の悪化はアレルギーとなって現れる

住まい方が変わった現代、目に見えない物に対する注意点が大切です。

 

では、人が住んでいない家が何故早く傷むのか・・・・・。不思議に感じるところです。

 この原因は、空気中に浮遊している、菌が増えすぎてしまう事にあります。日本は、ご存知の様に高温多湿の国ですね。空気の中には水分があり、酸素があり、胞子が一緒に浮遊しています。窓を締め切ると、アルミサッシの場合特に「外気と遮断」されやすくなります。その締め切った期間が長いほど「重く湿った空気が滞留」しやすくなります。あの「カビ臭~い」匂いですね。更に菌の胞子が付着する事でカビ・バクテリアが繁殖。それが湿害虫の餌場となって増大。建築素材の腐食・食害となり家が傷むのです。

だから、「空気を入れ替える」ことが乾きに通じ大切な事柄になります。

 

よく、築2・30年後のお宅を訪問させて頂きますが、大体の家は傾きや歪みが出ています。これらも自然の摂理である程度ご説明が出来ます。南側は日が当たりよく乾きます。それに比べ北側はどうしても湿りがちですね。北側の外壁はコケが付いているお宅も見かけられます。外壁でこの状態だったら、床下の「家の土台部分」はどうでしょう?梅雨時期の床下は、北のほうに行くに従ってべたべた状態。そこへ水周りが集中しています。冬は結露でジトジトですね。土台の木部は、湿気による木腐れやシリアリが入り込みやすくなっています。だから家は北へ傾くのです。

 

 

カビとダニ(湿害虫)を出さない住まい造り方法

(アレルギー環境改善 法)

 

①雨漏りや排水の点検を心がける。
②床下環境を改善する。
   換気口を適切な位置に設ける。
 通風が悪い床下は、床下換気扇で強制換気する。
 シリカゲル(調湿剤)の敷設をする。
 木炭(調湿剤)の敷設をする。
   土の上にビニールを敷き、乾いた砂を乗せる。

③窓を開け風をよく入れる。

④除湿機を活用して相対湿度を下げ、結露を防止する。
⑤布団をまめに干すか、乾燥機を掛け、その後ゆっくり掃除機をかける。

⑥電子式空気清浄機を使う事でカビの胞子を除去し、カビが発生しにくい環境造りや、空気中に     

 飛散しているダニの死骸・糞の除去した住環境をつくる。
⑦年二回は、大掃除をし、家具の裏側や、畳干し、床下の通風、床の掃除をする。
⑧ダニが入り込めない畳(建材畳)を使用する。
⑨ジュウタン使用をやめる。

 

参考文献・家のカビ・ダニ退治法
総合防菌研究所 市川栄一
東京都立衛生研究所 吉川 翠

写真はイメージです
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